スタークル粒剤

農林水産省登録:第20805号
有効成分:ジノテフラン1.0%

特長

1. 高い殺虫効果と斑点米抑制効果で、効率的にカメムシを防除します!

2. 優れた浸透移行性により、水面施用でカメムシを防除します!

3. 粒剤によるカメムシ防除は省力的で隣接地に飛散するおそれもありません。

4. 収穫7日前まで使えます!

5. 人畜・魚類・鳥類への毒性が低い剤です。

防除方法

メカニズム

斑点米抑制メカニズム

カメムシに対する斑点米抑制効果は、主に葉身部からの吸汁に基づくものと推察されます。

試験成績(抜粋)

①スタークルの稲体内挙動

試験方法: ポットで室内栽培した水稲の出穂期に、スタークル粒剤の施用量に相当する有効成分ジノテフラン(アイソトープラベル)の溶液を1回湛水土壌処理し、8日後に地上部を採取してイメージングスキャナーにてオートラジオグラムを撮影。

②カメムシによる稲葉身部からの吸汁

試験結果: スタークルの有効成分が吸収移行した穂+葉からの吸汁の方が被害が少ない結果になりました。この試験結果より、スタークルのカメムシに対する防除効果は主に葉身部からの吸汁に基づくものと推察されます。

処理
  • 出穂5日前に3kg/10a相当のスタークル粒剤(1%)を処理。処理21日後に穂、または葉と穂をゴース(網袋)で覆いオオトゲシラホシカメムシを放飼。
調査
  • 水稲を回収後、被害米を調査。
③クモヘリカメムシ・アカスジカスミカメに対する効果
発生状況
  • 中発生
品種
  • コシヒカリ
試験規模
  • 500m²、2連制
移植日
  • 5月3日
処理
  • 8月5日(出穂4日後)に手動散粒器にて散布。対照剤は8月5日と13日に散布。
調査
  • 処理0、4、8、14および21日後にすくい取り調査。8月26日に斑点米調査。
クモヘリカメムシ
アカスジカスミカメ
斑点米調査結果

【まとめ】
対照剤に優る効果を示し、実用性があると思われる。薬害は認められなかった。